みみの病気|飯塚東耳鼻いんこう科|飯塚市柏の森の耳鼻いんこう科

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みみの病気

みみの病気|飯塚東耳鼻いんこう科|飯塚市柏の森の耳鼻いんこう科

みみの病気と治療について

女性の耳

耳の構造は、耳の入り口の穴の外側から鼓膜までの「外耳」、鼓膜の内側でキャッチした音の振動を増幅させる「中耳」、さらに内側で音を脳につなげる「内耳」に分かれています。また中耳から耳管を介して鼻とつながっています。

外耳炎

外耳炎とは、鼓膜より外側の耳の中の皮膚に起こる炎症のことです。不潔な耳かきや指のつめなどで耳の中を傷つけてしまい、そこに細菌が入ることで発症します。
症状は、耳の痛み(耳たぶをひっぱったり、耳の入り口を押したりすると痛みが強くる傾向があります)、かゆみ、ヒリヒリ感、耳だれ(白や黄色の液体)などです。ひどく腫れると聞こえが悪くなったり、耳閉感や耳鳴りを伴ったりすることもあります。
治療は患部の処置と、抗菌薬や鎮痛薬の内服などを行います。外耳炎になっている側の耳を上にして寝て、そこに薬液を落とす耳浴(じよく)という治療法もあります。
耳の中の皮膚はとても薄くデリケートで、少しの刺激でも傷ついたり、荒れたりします。異常を感じた場合は、悪化する前に受診されることをおすすめします。

外耳道(耳の穴)の異物

お子様の耳の中に間違って小さなおもちゃや豆などが入ってしまったり、大人では綿棒の先などが奥に入って取れなくなったりする状態をいいます。耳の穴からフックや鉗子を使って異物を摘出します。

外耳道真菌症

外耳道にカビ(真菌)が感染して炎症を起こす疾患です。外耳炎と似たような症状(耳の痛み、かゆみ、耳だれ、耳閉感、腫れ)を伴いますが、酒粕や菌糸に似た白色調の耳垢がみられます。
耳の中に頻繁に小さな傷を作っていたり、慢性的な炎症によって外耳道内が湿っていたりする状態のときに起こりやすくなります。カビ(真菌)は湿気のある環境で育つため、汗をかきやすい夏場などに起こりやすい傾向があります。
治療は、カビの種類を検査で特定した後、外耳道を洗浄し、抗真菌剤の塗布や点耳をします。かゆみが強い場合は、抗アレルギー薬の内服を併用していただき、重症の場合は抗真菌薬を内服していただくこともあります。定期的な治療が必要になります。

急性中耳炎

鼓膜より内側の中耳で炎症を起こす疾患で、一般的に中耳炎といわれているものが急性中耳炎です。主に小児が風邪をひいた後、鼻の奥から中耳につながる耳管を介して細菌が感染することで起こります。子どもがかかる中耳炎の中で最も多く、とくに5才以下の小児が発熱した場合、中耳炎の有無は必ず確認しなければいけません。
症状としては、鼻水やのどの痛みなどの症状に続いて、強い耳の痛みや発熱、耳だれ、耳がつまった感じ、聞こえにくさなどが生じます。耳痛をうまく伝えられない乳児は、機嫌が悪くなってぐずったり、頻繁に耳に手を当てたりするなどの仕草がみられます。
急性中耳炎の治療では、鼻の治療と細菌を抑える抗生剤の投与でほとんどは完治しますが、痛みが強い場合やなかなか熱が下がらないといった重症のケースでは、速やかに鼓膜を切開して排膿する必要があります。切開した鼓膜は、中耳炎が治ればすぐに元に戻りますので心配はありません。
一度中耳炎を起こしたお子様は、風邪をひくと再び中耳炎になる可能性が高いので、まずは耳鼻科を受診していただくことをおすすめします。

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

主に急性中耳炎を繰り返す小さなお子様にみられる疾患で、鼓膜の内側にある空洞(中耳腔)に滲出液などが溜まって耳がつまった感じや難聴が起こります。ご高齢の方にみられることも多く、この場合、耳管機能の老化が主な原因です。急性中耳炎から移行する場合と副鼻腔炎が長引いた場合などに起こりやすくなります。
無症状から難聴まで症状は様々で、幼児では気づかないことも少なくありません。「普通に呼びかけても振り向かない」、「テレビの音が大きい」、「鼻の調子がずっと良くない」といったことがあれば、念のため受診をおすすめします。
鼻水を伴うことが多く、鼻の治療を行うことで大半は改善しますが、改善しない場合は鼓膜切開や鼓膜チューブを挿入する手術を行うことがあります。

鼓膜切開

鼓膜を切開して滲出液を排出することで、患部を改善する治療法です。

チューブ留置療法

鼓膜に細いチューブを通して、耳の中の滲出液が自動的に排出されるようにする治療法です。

慢性中耳炎

鼓膜にあいた穴が閉じずに残ってしまい、中耳の炎症が慢性的に続いている状態を慢性中耳炎といいます。風邪の原因となる微生物が、鼻とつながる耳管から入るだけでなく、鼓膜に穴があいていることで外耳道からも中耳に入り込むようになります。中耳に細菌感染が起こると「耳だれ」の症状が現われます。鼓膜の穴の大きさや中耳の炎症の程度によっては難聴を伴うこともあります。
「耳だれ」がある場合は、外耳道や中耳を洗浄します。そのうえで抗菌薬の点耳薬を中耳に直接入れる処置(鼓室注入)や内服による治療を行います。
鼓膜の穴をふさぐことで耳だれが止まったり、聴力の回復が期待できたりする場合は、鼓膜閉鎖術手術が考慮されることもあります。 
慢性中耳炎の中でも特殊な病態として、真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)があります。鼓膜表面の皮膚の成分が鼓膜の内側(中耳)に入り込み、真珠腫という固まりを形成する疾患です。その固まりの上皮成分が層状に蓄積し、時に「真珠」のような白く光沢のある球状を呈することから真珠腫と呼ばれています。放置すると真珠腫が周囲の骨を溶かして進行していく危険な中耳炎です。
細菌感染を起こすと初期では症状は乏しいですが、進行すると耳だれや耳痛といった症状が現れます。また、鼓膜や耳小骨の破壊、内耳の神経に影響が及ぶことで難聴が生じます。
真珠腫性中耳炎では、基本的に手術治療を念頭におきながら、定期的に耳の中の清掃処置と感染のコントロールを行い、状況によって手術の必要性や時期を判断していきます。

突発性難聴

思い当たる原因もないのに、ある日突然聞こえが悪くなる疾患です。多くは片側の耳で起こります。朝、目覚めたときに気づく難聴の他に、耳鳴り、耳閉感、めまいなどを伴うことがあります。
発症早期よりステロイド剤の内服(あるいは点滴)による治療が行われることが多いですが、循環改善剤やビタミン剤を用いた治療もあります。
突発性難聴は、できるだけ早く治療を開始したほうが聞こえの回復の可能性が高まるとされています。発症から遅くとも2週間以内(できれば1週間以内)に治療を開始することが重要です。また、難聴やめまい以外の脳神経症状(呂律が回らない、顔の感覚が鈍い、飲みこみにくい等)を併発している場合には、脳梗塞など他の疾患を考慮する必要があります。

老年性(加齢性)難聴

年齢とともに聞こえづらくなる疾患で、聴力検査では両側とも高音部を中心に聴力が低下している特徴があります。老年性といっても、60歳を過ぎると誰しも難聴が始まります。糖尿病などの生活習慣病がある場合、健康な人に比べて難聴が進行しやすい傾向があります。また、中耳炎の治療を十分に受けてこなかった方や、長年、騒音の下で仕事をされていた方も進行が早いといわれています。
いずれにしても、一度悪くなった聴力は元には戻りませんので、聞こえが悪く成果に支障をきたしておられる場合は補聴器が必要になります。近年、認知症の原因としても注目されている疾患で、聞こえを良くする目的だけではなく、認知症予防の目的で補聴器を装用するケースも増えています。

良性発作性頭位めまい症

めまいの疾患の中で最も多く、寝返り、起床時、臥床時などで頭の位置や頭を動かすことによって誘発されます。回転性のめまいで数秒から数十秒で治まり、難聴や耳鳴りは伴いません。内耳にある耳石(じせき)の一部がはがれ、それが半規管を浮遊し、頭の動きで移動するためにめまいが生じます。
多くの場合、内服薬や理学療法により改善させることができます。診断がつけば完治しやすい疾患ですので、早めの受診をおすすめします。

メニエール病

難聴や耳鳴り、耳の閉塞感など、聴覚症状を伴うめまいを繰り返す疾患です。「目が回って立っていられない」「まわりの景色がぐるぐる回る」といった特徴的な症状が現れ、嘔吐を伴うこともあります。難聴の症状は、めまいの前後に悪化し、めまいが治まるとよくなりますが、発作を繰り返すにつれて悪化していくこともあります。内耳のリンパ液が過剰な状態になることが原因とされており、その誘因として様々なストレスが関係していると考えられています。診断では、聴力検査と眼の動きを観察する眼振検査を行います。症状が改善するまでの間、薬物治療および安静を要します。

耳管狭窄症・耳管開放症

鼻と耳の奥は耳管(じかん)と呼ばれる管でつながっています。この耳管は、通常は塞がっていて、飲み込んだり、あくびをしたりするときに開き、耳の中と外の圧力を調整しています。この働きがうまくいかず耳管が開かなかったり、開きすぎたりすると、様々な症状が現われます。

耳管狭窄症

耳管が塞がったままになったり、狭くなったりする疾患です。風邪に伴う急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、上咽頭炎(鼻とのどの間の炎症)、扁桃炎などによって、鼻の奥にある耳管開口部周囲に炎症が起こることが原因と考えられています。鼻の奥の粘膜に赤みや腫れ、鼻汁がみられることがよくあります。症状としては、耳がつまった感じ(自動車や電車に乗ってトンネルに入った時の感じ、高い山に登った時の感じ)や、自分の声が響いて聴こえたり、自分の呼吸の音が耳に響いたりします。治療は耳管周囲の腫れ、炎症を取り除くため、消炎剤や抗ヒスタミン薬などを内服します。改善しない場合には、鼻の奥から中耳に空気を送り込む耳管通気療法を行います。

耳管開放症

耳管が開きすぎる(必要なときにうまく閉鎖しない)疾患です。成人女性に多く、体重減少によって耳管周囲の組織が痩せてしまうことや、顎関節症、妊娠、ストレス、末梢循環障害などが原因と考えられています。また、鼻のすすり癖がある方にもよくみられます。症状は耳管狭窄症と似ていて、自分の声が響いて聴こえたり、自分の呼吸の音が耳に響いたり、耳がつまった感じがします。布団に横になったり、深くおじぎをするように頭を下げたりすると、耳管周りの血管が拡張し管が狭くなり、症状が一時的に軽くなる、という特徴があります。体重減少が原因の場合は、栄養をしっかりとり体重を落とさないこと、夏場は水分をしっかるとることも重要です。また、中耳炎を起こさないために、鼻すすりをしないようにします。治療薬として、ATP製剤や各種漢方薬が処方されることもあります。治療を行っても効果がなく症状がつらい場合は、耳管ピン挿入術や鼓膜喚起チューブ挿入術がひつようよなることもあります。

耳鳴り

気圧の関係で起こる耳鳴りは、多くの人が経験しますが、すぐに消える場合は心配ありません。
一方、夜寝るときに寝付けないほど気になったり、耳鳴りのために物事に集中できなかったりする場合は、疾患が原因になっていることがあります。外耳・中耳の原因疾患としては、外耳炎、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎などがあり、内耳の原因疾患としては、突発性難聴、メニエール病などがあります。疾患が原因の場合は、それぞれの疾患の治療によって症状の改善が見込めます。
この他、老年性難聴などの内耳が原因で起こる耳鳴りや、原因不明の耳鳴りに対しては薬物療法や音響療法によって、耳鳴りに対する不快感を軽減する治療を行います。
また、まれに耳鳴りで悩んでいた方が突然、脳出血や脳梗塞を起こすことがあります。このような疾患の前兆の可能性もありますので、内科的なチェックも必要です。

耳垢栓塞(じこうせんそく)

耳垢(みみあか)は、以下のようなものが混ざり合ってできたもので、遺伝により湿性(ベタベタ)と乾性(カサカサ)に分かれます。

  • 耳垢腺(アポクリン汗腺)、皮脂腺からの分泌物
  • 古くなってはがれた皮膚
  • ホコリなど

耳垢栓塞は耳の穴(外耳道)に、耳垢が詰まった状態をいい、症状として耳閉感、難聴、耳鳴りなどが起こることがあります。耳鼻科では、顕微鏡下で耳の中を観察しながら、耳垢鉗子や吸引により耳垢を取り除きます。痛みが生じた場合や耳垢が硬くて取れない場合には、点耳薬で耳垢を軟らかくしてから取り除くこともあります。
耳垢は綿棒や耳かきで取ろうとすればするほど、かえって奥に押し込んだり、外耳道を傷つけてしまったりすることがあります。耳が詰まっている、聞こえが悪くなったなどの自覚症状が強い場合は、無理をせずご相談ください。